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福知山線「賠償交渉の会」遺族、安全研究施設の設置要望(産経新聞)

 JR福知山線脱線事故の遺族らでつくる「賠償交渉の会」とJR西日本との3回目の会合が27日、兵庫県伊丹市で非公開で行われた。同会は同社に対し、独自に算定した具体的な最低賠償額を初めて提示。公共交通機関の安全を検証する研究施設の設置も求めた。

 同会によると、同会側は交通死亡事故の判例などをもとにした一律の賠償基準は拒否し、「命の賠償額は、その価値を知る家族が決めるべき」と主張。遺族の生活再建なども含めた最低賠償額を提示した。

 また「JR西が健全な公共交通機関に再生する以外に遺族の感情を和らげる方法はない」として、安全性の検証や情報発信を行う施設や、JR西の安全対策を監視する第三者機関を設置するよう要望した。

 事故で妻と妹を亡くした浅野弥三一(やさかず)さん(68)は、会合後の記者会見で「家族の命を数字に変えるなんて誰もしたくないが、あえてそこに踏み込んだ賠償請求としたい」と話した。

 これに対し、JR西は「すでに相当数の遺族と示談しており、すべての遺族に基本的な考えを異にすることなく対応したい」とコメント。今後も賠償交渉には従来通りの姿勢で臨む方針を示した。

 会合には遺族約35人が出席。JR西側は、佐々木隆之社長ら8人が参加した。

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